His Story 24
迷った挙句、日本大学の通信教育学部に通うことにしました。関西の通信教育課程のある大学の方が通いやすかったのですが、少しでもネームバリューのある大学がいいと思いました。尊敬している人が通っていた大学だったので、その方の後輩になりたいとも思っていました。
預貯金の額と相談して、4年の授業料、スクーリングで東京まで通うための交通費と宿泊費はなんとか捻出できそうです。たくさんある学科の中で、これも迷いましたが英文科に通うことにしました。そして10月生として願書を提出し無事に入学が認められました。
まぁ、願書を出せば、ほぼほぼ通るのですが……。
しかし、入学は簡単でも卒業することがなかなか難しいのが通信制大学です。送られてきたカリキュラムを見て、この単位、全部取るのか…‥。と重い気持ちになりましたが、単純な計算で、1ヶ月に1教科勉強してレポートを提出していればなんとか行けそうだと見通しを立てることができました。うまくいけばですが……。
日本大学はいろんな方法で単位が取得できるようにしてくれているのですが、一番安く済むのがレポート提出+試験です。試験はわざわざ東京まで行かなくても大阪で受験できるので便利です。しかし、レポートは指定の用紙に手書きで書くというスタイルなのでなかなか大変で、レポートが不合格だと再度提出し、合格したら試験が受けられます。
最初はいわゆる基礎共通科目みたいなものを地道にこなしていきました。英文科なので当然の如く英語の科目が多く、一生懸命英文を訳すレポートを書いていました。英文法は苦手ですが、学ぶに連れて、「現在進行形ってこういう意味もあるのかぁ」などと今更ながら気がつくことも多々ありました。
よくみると、TOEICで所定の点数以上を取ると、単位をもらえることがわかり、これくらいの点数なら何も準備勉強をしなくても取れそうだな、と思い直近の試験で受験したら軽々と取れたので証明書を大学へ提出すると単位をもらえました。
初めてのスクーリングは福岡でした。日本各地でスクーリングが開催されており、その時受けれそうな授業が福岡であったのです。福岡へはpeach航空が一番安いとわかり、安いホテルも手配してスクーリングへ向かいました。2泊3日のスクーリング旅行は良い気分転換にもなり、この後、楽しみのひとつとなるのでした。
でも、どうしても交通費・宿泊費が嵩むので、試行錯誤を繰り返します。一番多くいく東京は、最初は新幹線→でも高くつく。次に夜行バス→確かに安いのですが、仕事が終わってからバスに乗って一晩過ごし、早朝に東京に到着。そのまま授業というのはあまりにも体力的にキツかったので断念。最終的には飛行機に落ち着きました。スクーリングの日程はかなり前からわかっているので、前もって予約しておくと安く、マイレージを貯めるとさらにお得になりました。
東京での宿泊先は最初は学校近くのホテルに泊まりましたが、快適ではあるもののやはり高く、次に学校が提携する寮を申し込みました。これも安いのですが、学校から遠く、しかも寮母さんが無理やり学生同士を交流させようとするので居心地が悪く、やめました。ウィークリーマンションも借りてみましたが、必要な生活品を買うと結局高くつき、これもやめました。結局東京に住む妹の家族の家に泊めてもらうことにしました。姪っ子、甥っ子に会えるし、割と楽しんで過ごすことができました。でも、これも長続きせず、結局は学校の近くのホテルに落ち着きました。部屋にランドリーや電子レンジも付いていて便利です。何よりも誰にも気を使わなくてもいいので、気が楽です。このホテルはその後、東京での定宿となりました。
最初の1年の学生生活をなんとか乗り切りましたが、ここでふと、このまま英文科でいいのかな、と思いました。そして、本来大好きな日本史を学ぶために学科を転籍することにしました。一応、条件である所定の単位と成績を収めていたので転籍はスムーズに進みました。
そして2年生からは、史学専攻として学びを続けることにしたのです。
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